マイナス金利以降、銀行カードローンの方が審査に通りやすいって本当ですか?

最近、消費者金融の審査には落ちたけど、銀行カードローンの審査には通ったという声がチラホラ聞こえてきます。

数年前なら、銀行でお金を借りられなかった人が消費者金融に駆け込むという状況でしたが、今はその状況が逆転しているようです。

でも、これってカードローンでお金を借りたいと思っている人にとってはチャンスですよね!

だって、銀行カードローンの方が消費者金融よりも金利が低いですから。

低金利でお金が借りられるのですから、まずは銀行カードローンに申し込むというのが今の正解だと思います。

なんとなく、審査が厳しくてハードルが高いイメージがある銀行カードローンですが、消費者金融の審査に落ちた人でも恐れることなく申し込んでみたらどうでしょうか?

借りやすい時に借りといた方がいいですよね!

仮に、銀行カードローンの審査に落ちたとしても失うものは何もありませんからね。

それしても、なぜこのような逆転現象が起きているのでしょうか?

2016年2月から始まったマイナス金利の影響なのでしょうか?

それとも、他に何か理由があるのでしょうか?

このページでは、消費者金融では借りられない人が銀行カードローンで借りられる現象について検証してみたいと思います。

低金利な銀行カードローン

最初に各銀行の金利や融資額、特徴を見てみたいと思います。

銀行カードローン
銀行 実質年率/
最高融資額
特徴
ジャパンネット銀行 »
2.5%〜18.0%

1000万円
300万円まで収入証明書が原則不要。
ジャパンネット銀行の口座をお持ちなら融資最短60分。
初めての人は30日間無利息。
金利は融資額に応じて変動するので、借りる金額が多ければ多いほど低金利に。
1000万円の借り入れの場合は金利2.5%。
イオン銀行 »
3.8%〜13.8%

800万円
300万円までなら運転免許証や保険証といった本人確認書類のみで申込可能。
金利は融資額に応じて変動するので、借りる金額が多ければ多いほど低金利に。
800万円の借り入れの場合は金利3.8%。
イオン銀行のネットフリーローン
4.8%〜13.5%

700万円
来店不要。
300万円まで年収確認書類が原則不要。
使いみち自由。資金使途を問わず、まとまった金額の融資が可能。
東京スター銀行 おまとめローン
30万〜1,000万円

5.8%〜14.8%
来店不要で保証人不要。
毎月しっかり返済できる金額を設定。
早く返済できるようなプランも設定可。
最大借入期間は10年。
正社員・契約社員・派遣社員で年収200万円以上の方限定。

銀行が個人向けカードローンに力を入れている背景

銀行カードローンは銀行にとって収益率が高い商品なのです!

色々と調べてみたところ、銀行がカードローンに力を入れて、どんどん融資する背景が見えてきました。

まず、銀行のビジネスモデルについて考察したいと思います。

銀行が利益を上げる方法は過去には以下の2つがメジャーなものでした。

1つ目が、預金者からの預金を企業に貸し出して利ざやを得る。

たとえば、利息が0.02%しか付かない預金を企業に金利10%で貸し出せば、9.98%の利ざやを抜けます。このぶん、儲かるということです。

2つ目が、国債の購入です。

利息が0.02%しか付かない預金で国債を購入して、1%の金利が付けば、0.98%の利ざやを抜けます。企業融資と同様に、利ざやによって儲かるということです。

しかも、国債は国が発行する債券なので安定性は抜群です。だからこそ、利ざやが0.98%と低くなっています。

一方、企業は倒産リスクがあります。そのぶん、利ざやが9.98%と高くなっています。

しかし、時は流れ、時代はどんどん変わっていきます。

まず、日本企業は内部留保を高めるようになり、以前にように銀行で融資を受ける必要がなくなっている企業が増えています。

銀行からしてみると、お金を借りてくれる企業がいなくて困っているのです。銀行にとっては逆風です。

さらに、2016年2月のマイナス金利の導入が銀行をさらに苦しめます。

今まで、預金者から預かっていた預金で国債を買っていれば、ほぼ100%儲かっていたのですが、マイナス金利導入によって金利が付かなくなり、国債を買っても儲からなくなってしまったのです。

これはつまり、銀行の安定収益がなくなってしまったということです。

さらに、マイナス金利は住宅ローンにもダメージを与えます。

ただでさえ、金利競争で低かった住宅ローンの金利が、マイナス金利によってさらに低くなり、利ざやが減ってしまいました。

そこで、銀行が目を付けたのが、個人向けカードローン、いわゆる「銀行カードローン」です。

銀行カードローンの金利は10%前後と住宅ローンに比べると非常に高いです。

マイナス金利後の普通預金の利息は0.001%ですが、この預金を銀行カードローンとして貸し出せば、10%以上の利ざやを抜けるのです。

つまり、銀行カードローンは銀行にとって非常に収益率が高い商品ということです。

さらに、個人は法人よりも返済率が高いと言われています。つまり、貸し出したお金が不良化することが少ないのです。

このような背景があり、今の銀行は法人向け融資よりも銀行カードローンという個人向け融資に力を入れるようになったのです。

銀行カードローンで多重債務者になっている人が増えている背景

借り過ぎには注意!

消費者金融の審査に落ちた人が銀行カードローンで借りられることがあるからと言って、借り過ぎには注意しましょう。

実際、銀行カードローンでお金を借りすぎて、多重債務に陥っている人も少なくありません。

自己破産する人は日本全国で6万数千件と言われていますが、借金が300万、400万とある人に限定すると、銀行カードローンで借りすぎていることが主な原因の場合がほとんどだそうです。

その理由は、銀行が総量規制という法律の対象外だからです。

かつて、消費者金融による過剰な貸し付けや過酷な取り立てが社会問題となり、国は2010年6月に「貸金業法」を改正しました。

その際、新たに「総量規制」というルールが導入され、消費者金融などの貸金業者は年収の3分の1を超える貸し付けを禁止されました。

「総量規制」が導入されたのは、これ以上、多重債務者を増やさないことが目的です。

しかし、銀行は貸金業者ではありません。銀行は銀行業であり、銀行法という法律が別にあります。

なので、「総量規制」というルールは銀行には適用されないのです。

つまり、銀行は年収の3分の1を超える貸し付けができてしまうのです。

その結果、300万とか400万といった借金を抱えてしまう人が増えているのです。

消費者金融の場合、年収600万円の人なら、その3分の1である200万円までしか貸し付けができません。

しかし、銀行なら300万円、400万円と貸し付けることができてしまうのです。

しかも、話はここで終わりません。

実は、銀行のカードローンでは以下のように貸金業者が保証会社となるのが一般的です。

保証会社
銀行カードローン 保証会社
三井住友銀行カードローン プロミスを運営する三井住友コンシュマーファイナンス
三菱東京UFJ銀行カードローン アコム
みずほ銀行カードローン オリエントコーポレーション(オリコ)
りそな銀行カードローン オリックス・クレジット

仮に、借り手が返済を滞ったとしても、保証会社の消費者金融が肩代わりをするシステムになっているので、銀行としてはリスクを取らない中でバンバン融資ができてしまうのです。

その結果、借り手の返済能力を超える過剰な借り入れが銀行カードローンで行われてしまっているのです。

銀行カードローンの広告でも、「銀行のカードローンは改正貸金業法による総量規制の対象外です」「総量規制の対象外」といった言葉が並んいます。

これは「総量規制」が原因で、消費者金融から融資を断られた人を誘っているということです。

つまり、消費者金融の審査に落ちた人でも借りられる可能性があるということです。

昔、消費者金融が多重債務者をたくさん生んだように、今は銀行がその役割を担っているという声も出ており、社会問題になりつつあります。

貸金業者だけでなく、銀行にも法規制を適用すべきだという声もあります。

全銀協 - 全国銀行協会のHPには「借り過ぎに注意して下さい」という警告はありますが、今後も銀行にとって利益率が高い個人向けカードローンの融資は増えていくのではないでしょうか?

モビット
消費者金融の方が銀行カードローンより審査が柔軟♪